長芋と山芋の違い!山芋の種類は?



ネバネバ成分のムチン

 

 

「山芋類」には特徴的な成分が含まれています。それは山芋を擂りおろすとネバネバのとろろ状になる成分のことで、これはムチンなどによるものなのです。やまいも類は総じて粘りを持っていますが、この粘り成分はタンパク質と結合した多糖類のガラクタン、マンナンなどで、ムチンと呼ばれる成分となっています。

 

 

ムチンの効果は、新陳代謝、細胞の増殖機能促進などで、老化防止、肌の若さの維持などにも役立ちます。つまり、とろろを常食することで、基礎体力が増すとされているのはそのためということです。更には、血糖値上昇の抑制、コレステロール値を下げる効果も発揮します。

 

 

ムチンという成分は、山芋以外にも、モロヘイヤ、納豆、オクラ、つるむらさき、なめこなど、いわゆるネバネバ状のものに含まれています。ちなみにムチンの摂り方の大きなポイントは「生のままで食べる」ということで、それはムチンのタンパク質分解酵素は熱に弱いからです。

 

 

やまいも類共通の特徴は含まれるアミラーゼ(消化酵素)などが多く含まれています。消化をする酵素の一種です。生命を維持する上で重要なものが酵素です。人間の体内で作られる酵素は、大きく「消化酵素」と「代謝酵素」に分けられます。食べ物を消化、分解して、栄養素を吸収するための酵素が「消化酵素」です。山芋のいろいろある健康効果にこれも加わります。